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■モニター・スピーカーの世界■

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 22:34 ID:M20PsVZr
何も足さない硬派な音
ニアフィールドからラージまで
単独スレでは難しいスピーカーも大歓迎です
(アンプの話題も可)

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 22:37 ID:M20PsVZr
主なメーカーさん(輸入元)のリンク

ATC
 ttp://www.electori.co.jp/ATCpro/atcprohome.html
B&W
 ttp://www.marantz.jp/bw-speakers/p-range.html
Dynaudio
 ttp://www.tcelectronic.co.jp/?Id=201&ProductGroupId=22&lProductId=187
GENELEC
 ttp://www.otaritec.co.jp/products/genelec/genelec_index.htm
Harbeth
 ttp://www.harbeth.co.uk/Professional%20monitors.htm
JBL
 ttp://www.harman-japan.co.jp/products/jbl_cons/jblcindx.htm
M&K
 ttp://www.mkprofessional.jp/html/prod02.html

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 22:38 ID:yZf/vYvs
つづき)

PMC
 ttp://www.heavymoon.co.jp/hifi/pmc/products/index.html
Rey Audio
 ttp://www.reyaudio.com/index.html
TAD
 ttp://www.pioneer.co.jp/catalog/ht/index_5.php
TANNOY
 ttp://www.teac.co.jp/tascam/products/tannoy/index.html
Westlake Audio
 ttp://www.westlakeaudio.com/
YAMAHA
 ttp://proaudio.yamaha.co.jp/products/speaker/index.html

その他のメーカー製品は以下のリンクで
ttp://www.soundhouse.co.jp/promotion/buyer/studio_monitors.asp
ttp://www.paradiserecords.net/proaudio/pages/monitor-spk.html

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 22:41 ID:yZf/vYvs
歴史的経緯

1940年代 スタジオ録音用に様々なモニターSPが現れる
 アイコニック、ALtec 604A、パルメコ、タンノイ
1950〜60年代 HI-Fi創生期〜ステレオ録音開始
 QUAD ESL、RCA LC-1、ダイヤトーン 2S-305、BBC LS5/5
1970年代 マルチ・トラック録音が本格化
 ニアフィールド・モニターと4wayラージモニターの定着
 BBC LS3/5、ヤマハ NS-10、オーラトーン 5c、JBL43xxシリーズ
1980年代 デジタル&サラウンドに向けたモニターの改良
 すでにタケノコのように。。。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 22:52 ID:H3YsWEoL
【関連スレ】

モニタースピーカースレッド No.7
http://pc5.2ch.net/test/read.cgi/dtm/1085299481/l50

DYNAUDIO (ディナウディオ) 統合スレッド part10.1
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/pav/1081175787/l50

 ● PMCを語ろう ● 
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/pav/1053871752/l50

2Way定番 BBCモニター LS3/5a その3
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/pav/1055806632/l50

*質実* ATC SCM *剛健*NO.2
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/pav/1084193119/l50

【総合】★★JBL★★【モニターサウンドMk3】
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/pav/1079376259/l50

Listen to★BW★and you'll see.S2
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/pav/1072450984/l50

DTMとは微妙に使い方が異なるようなので。。。

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 23:00 ID:b/Rw6DM8
              )
             (
         ,,        )      )
         ゙ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
          i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
          ゙ゞy、、;:..、)  }
           .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
         /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
        ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
        ".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′        <自分で垂れた糞はかたづけましょうよ?
       /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ 
       ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._  .、)  、}
       ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、)  、}
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′


7 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/04 23:08 ID:I5vy+w6M
>何も足さない硬派な音??

こうやってメーカーを並べられると
モニターと呼ばれるSPがどれも強烈な味付けをしてるのがよく伺えるね。


8 :1:04/06/04 23:16 ID:H3YsWEoL
>>7
アンプの話題も含んでいるのは、ニュートラルに鳴らせるものが少ないから。
カチッとした芯のある音は共通していると思う。

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 02:09 ID:TrGOWyGu
ボットン式便所のように糞スレは糞溜めに急降下なのです。



10 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 05:05 ID:E5T/ylnw
まぁ、そういわずに。

昔はノイズ検聴用に高域の辛いものが多かったのは確か。
ローレンツとか三菱のモニターなどはそういう傾向が強かった。
そうした名残はLS3/5のオフセット特性での4kHzのピークにもみられる。
(80年代のAE-1などは互換性を狙ってこの特性をそのままトレースしてる)

一方でフラット再生は録音スタジオから始まった方法論で
1950年代まではほとんどの家庭用SPがラウドネス効果を持たせていた。
例:Robinson&Dadson曲線で110dB→85dBの差分特性
ttp://www.zainea.com/tempo5.gif
エレクトロボイスの家庭用〜モニター用の見解
ttp://www.hifilit.com/hifilit/Electro-Voice/baronet-2.jpg

ミキシングの世界ではこの800〜2000Hzの右肩上がりの特性を「前に出る音」としていて
ユニークなのはヤマハのNS-10(テンモニ)がこの効果をトレースしてる。
ttp://www.tangible-technology.com/monitors/fostex/NF_1A_NS_10cmp_w150.jpg
実際にテンモニは音像の奥行き感を出すのに便利な音であるが
逆に全体の音のバランスはラージモニターで聴き直すという作業が必要になる。

最近はミックス・バランスのみで編集作業を終えてしまうことも多いため
小さくてもラージモニターのように帯域のフラットなものが用いられる傾向がある。
ATC、Dynaudio、GENELECなどが、そうしたモニターの代表格。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 09:14 ID:fJdDxYCE
ニアフィールド・モニターという方法論は、70年代のマルチトラック・レコーディングで確立された。
それはミキサーの卓上でステレオ・イメージを再現する方法でもあった。
有名なのは「箱庭でのオーケストラ・イメージ」でハーベスのHPにその様子がある。
ttp://www.harbeth.co.uk/images/scalemodel.jpg
この手の開発背景をもったLS3/5だが、前哨戦が無かったわけではない。
EMIの開発したモニターSPの存在である。

EMIのモニターSPは楕円のユニットに同軸ツイーターを追加したもので
ツイーターの種類によって幾つかのバージョンがある。
高級機種には独ローレンツ社製のツイーターを2個追加したタイプがある。
いずれも小型密閉箱に収められながら低域から高域までバランスよく再生するうえ
楕円ユニットの指向性のまとまりの良さからチャンネル・セパレーションも良好だった。

ステレオ再生においてビームワイズが揃っているというのは大切なことで
1950年代のBBCモニターにはウーハーを板で仕切るような工夫が見られる。
ttp://www.harbeth.co.uk/images/55_3.jpg
マルチウェイ・スピーカーでの指向性の制御は同軸型でも同様だが
Altec 604モニターのマルチセルホーンとかRCA LS-1の蝶ディフューザーなど
むしろ高域のサービスエリアを拡大させる方向で検討していたことが伺われる。
これはあきらかに試聴位置での周波数特性の違いを無くすためのもので
逆にBBCの方向は既に試聴位置の限定に傾いていたことが判る。

実際の成果はどうかというと、アルテックからは濃密なモータウン・サウンドが生まれ
EMIからはクイーンやケイトブッシュのような高度なマルチトラック録音が生まれた。
ヤマハやJBLの時代はこうした成果を踏まえた後に出てきたともいえると思う。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 09:36 ID:AOO2M8M6
ここは何ですかお勉強スレですか

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 11:01 ID:BYX8yLx8
10Mのバランスが悪い? そりゃ使い方が悪い。

10M流行らせた張本人のボブクリと仕事したときに初めて知ったんだけど、
彼は10Mをものすごい音量でドライブしてる。そこまでの音量だと、そのスタジオ
にあった1034と、バランスはほとんど変わらなかった。なので、彼は最初から最後まで
10Mでモニターしていたよ。

最近は小音量モニタリングが主流なので、10Mの音はバランスが悪く、時代遅れに
なりつつあるけど、それでもリバーブの分離や、キック、ベースの動きなんかは、いまだに
10Mが掴みやすい。


14 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 12:13 ID:5/HC8waZ
改めてモニターSPのメーカーをズラッと並べてみると個性的なサウンドになっているが
いわゆるアメリカン、ヨーロピアンに大別されるサウンド・メイキングに寄与しているともいえる。
よくいう原音再生という目方とは違うサウンド・ポリシーが貫かれていて
いわば定規の尺度を自分で考えて録音の特長を分別していた時代がかつてあった。

ステレオ・イメージの違いについて考えると
アメリカ製のラージモニターは壁埋込(ウォールマウント)が基本で
そうすることで壁の反射を制限して理想的な球面波を作れるものと考えていた。
一方でBBCの流儀はルーム・エコーも含めたうえで指向性を制御する方法で
スピーカーから発生する球面波の干渉自体を問題にしている一面がある。
いわゆるダマスケ効果を厳密にモニタリングすることが求められたのである。
(正面より斜め前の音のほうが正面の音をマスキングしやすいという効果)

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 12:14 ID:5/HC8waZ
(>14のつづき)

こうしたステレオ・イメージの問題は初期のマイク・セッティングにも現われていて
いわばステレオ録音という原理そのものに端を発していると思われる。
最初にステレオ録音を考案したブルムライン(英)の方法は
双指向性マイクを同軸でクロスさせる方法で、中央定位の音圧バランスや
正面が正相、残響が逆相という分類をする基本理論がここで成り立っている。
ttp://www.mtsu.edu/~dsmitche/rim456/Materials/Blumlein1.jpg
一方でアメリカのベル研究所の方法は3本のマイクをステージいっぱいに並べるもので
スペース・マイキングと呼ばれる。最初は映画館でのサラウンド再生に使われた。
ttp://www.mtsu.edu/~dsmitche/rim456/Materials/3_Omnis.jpg
ttp://www.kurosawatoho-dvd.com/005/05_8.htm

ブルムラインの方法でスピーカーのチャンネル・セパレーションが求められたのは
楽器の生音と残響成分との分離が正確でなければならないことと
ダマスケ効果によるステレオイメージの中抜けを防ぐ両面があるように思える。
いずれにせよ、同軸マイクによる録音がスピーカーのセッティングにシビアなのは
経験上よくあることである。

基礎理論に対する再生方法の違いはあったものの
録音方法についてはベル研究所のものが勝利し
再生方法についてはBBCのものが一般化した。

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 12:16 ID:lF9MwKBO
漏れ、MSP10をホームオーディオに使ってます。
爆音鳴らせているけど、モニターの音ってホームオーディオとは違うような。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 12:31 ID:mJMwbcCe
>>13
面白い意見ありがとう。
テンモニを大音量で鳴らすと低域のラウドネス効果が問題ないレベルになるというのは判る。
しかし中高域のキャラクターは残る。
ティッシュを被せるという例のおまじないは、その所為なのかもしれない。

自分はテンモニがステレオ・バランスをモニターするうえで非常に優れていると思う。
というより、ミキシングの状態が非常に判りやすい音響バランスを持っている。
トーンのキャラクターについてはラウドネス効果をもったほうが好ましい場合もあり
実際にビンテージのJBLやJensenは中高域に強烈なキャラクターをもっていたが
ほとんどのユーザーは大音量で鳴らすことを薦めている。

1wレベルでの周波数特性の比較は
再生音量を加味しておくことも大切だということでよろしいでしょうか。


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 12:38 ID:HIQW75/6
>>16
ナカーマ(*・∀・)人(・∀・*)
オイラはMSP10Mでつ。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 12:51 ID:lF9MwKBO
>>18
よろしこです。
ちょっとキズつきやすいのが弱点ですが、MSP10Mは木目が綺麗です。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 13:05 ID:OTdMOXb8
>>16
MSP10はバランスを全く変えてきたよね。ほんとにニュートラルでびっくりした。
10Mで散々いわれた批判に応えてと云いたいところだけど
かえって他のメーカーとの違いが判らなくなってしまったような気もする。
もうすでに10Mのコピー商品が出ているという結末。

ホーム・オーディオとプロ・オーディオの性格の違いは昔から云われているけど
思ってるほど遠くもなく、実際にはモニターSPも百花繚乱。
あえて適性をいえば音に誇張感が少なくて音像が締まってること。
ホーム・オーディオにはそういう点で遊び心がいっぱいだけど
ジャンル別の相性とか録音の得手不得手で悩んでるときも多い。
そこら辺を一定の品質で鳴らしてくれるのがモニターSPの長所。

むしろ入力系の音質に素直に反応するので
ライン・レベルの音を調整することで適性を振れるという面もあるな。
ホーム用と違って相性にこだわらずに厚顔で対応する点でタフなのか。。。

21 :16:04/06/05 13:20 ID:lF9MwKBO
サイズの割に音圧はありますよ。
音量を上げると部屋の壁(石膏ボード)が振動しやがるんだ(苦笑
使ってみて、ポテンシャルはあると言えます。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 13:30 ID:q6+zf4/v
>>21
そうそう。そのポテンシャルというかストレートな鳴り方がイイのですよ。
私はNS-10M→AE-1(初代)→富士通テンTD512という遍歴です。
で、パライコを選びに逝ったときにMSP10を聴いて愕然とした。
素直。。。いままでの10Mとは違う。でもTD512があるので我慢しる。
そういう経験をしたのでMSP10には足を向けて寝られません。


23 :16:04/06/05 13:39 ID:lF9MwKBO
ただねぇ、そう褒められると話しにくい事もあるですよ。
100%良い何てあり得ないですから。。。

そちらの TD512 はどんな感じですか?!

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 14:13 ID:aMvCms3M
>>23
TD512の弱点は帯域の狭さと入耐力の弱さだろうか。
でも200Hz〜5kHzまでレスポンスが軽く揃っているのは好ましい。
ギターのリフやパーカッションのタッチが繊細なのに高域が過敏でなく
ボーカルのフレーズが自然な押出し感を持ってる。
とくに帯域の狭いライブ録音でも波形がしっかり出るので
60年代のBBCライブとかでも編集してない分だけ生々しく鳴りる。
スタジオ・テイクとの聴き比べでミュージシャンの腕を知るには面白いし
コンプで潰す前の音は馴れると妙な親近感が湧いてきてクセになる。
拡声した音量で巨大な迫力も出ないかわりに
マイクで拾った音のままに再生するSPという感じ。

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 14:31 ID:lF9MwKBO
>>24
> タッチが繊細なのに高域が過敏でなく
この感覚に共感する。これ、漏れん家のテーマでもある。
これを両立するのって難しいんだよねっ。



26 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 14:39 ID:nruPVDgW
>24の補足

得意なワンポイント録音もいいよ。
デンオンの古楽シリーズとか教会の祭壇前で演奏してるのが
ドーム状になった壁面が後ろから反射してくる感じもわかるし
ボケやすいECMのスタンダード・ジャズの録音でも楽器の間(ま)がクッキリ。
反対に1944年にテレフンケン・マイク1本でムジークフェラインで収録された
ウィーン・フィルの録音などもffで会場の音が飽和して籠もる様子が判る。
(反対にテープイコライザーの位相ずれも聞こえるけど楽音に比べ目立たない)

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 14:46 ID:MuHIyhse
>>25
AE-1で苦労しましたので。。。テヘヘ
何にしても楽器を経験した人なら、音の立ち上がりと引くタイミングに耳が向く一方で
楽器に由来するオーバートーン以外の高音はノイズに聞こえてしまうわけで。
そういうバランスのオーディオは見つけるのは難しいね。

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 14:57 ID:lF9MwKBO

何か装置上で工夫はありましたでしょうか?!

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 15:49 ID:Jkr8G1GJ
>>28
アンプを真空管のものにしたり、パライコでトーンを多少いじったり。。。
AE-1はスピード感だけはあったので、多少のことでは鈍ったりしなかった。
真空管もEL84なのでクッキリ系ではあったけどトーンはウォーム。
パライコでは200Hzを上げて暖かみを増して、2kHzを上げてボーカルのツヤを出してた。
それでようやく高域のキツさとバランスが保てるようになった。
そのうえで新旧の録音の聴き比べをしてたのだから、7年間よく辛抱したほうだと思う。

TD512は、ちょっと聴きだと冴えない感じだが、必要な音のプロポーションは揃ってるし
なによりもコントロールしやすいようにに思えた。実際に使ってみると手にスッポリはまる感触がある。
定位感の良いSPは奥まった音になりやすいが、TD512はマイクのオン&オフがはっきりしてる。
なのでマイクで持ち上げた音は前に出るし、リバーブを掛けた楽器は奥に広がる。
パーカッションもそれぞれのマイクの位置が判るがイヤミにならない。

こうしたことはAE-1の頃はほとんど気に掛けてなかったことで
ただひたすら音の立ち上がりがスッと立つ感触を追い求めていたように思う。
そういう意味でAE-1には甘酸っぱい思い出があるし、TD512はそれとは別のエモーションを感じる。
案外どうでもいいと思っていたスタンダード・ジャズやロックのライブ録音に興味を持ったのは
TD512でささいな音の機敏に触れる機会が増えたからだと思う。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 19:13 ID:f5k2x2VD
ヨーロピアン・サウンドの代表格のように云われるBBCモニターだが
60年代に駆動してたアンプはQUADが標準だった。
一方でQUADのコンデンサー・スピーカーをモニターに使ってたのはオランダのフィリップス。
今でもワンポイントに補助マイクを立てたシンプルな方法で録っていて
デジタルに移行した後にその柔らかく澄んだ音を改めて面白いと感じた次第。
ttp://www.mtsu.edu/~dsmitche/rim456/Materials/Combined_stereo_array.jpg
QUADのESLを用いた伝統芸のようなモニター方法は以下のリンクにくわしい。
ttp://www.ne.jp/asahi/my/maple/column/column6.htm
長時間の試聴は80dBという考え方を持っていたことに驚く。

オーケストラのモニターにはタンノイが使われた時期が長くEMI、DECCAなどはその部類。
最初はモニター・ブラックの頃から始まり、HPDモニターの時代まで続いた。
ttp://www.hilberink.nl/codehans/tannoy52.htm
タンノイというとフロントロード・ホーンの巨大SPを思い浮かべる人も多いと思うが
Lockwood社という別のアッセンブリー会社がMonitorという普通のバスレフで供給してた。
現在ではほとんどがB&Wに入れ替わっていると思う。

こうした経緯を考えるとBBCが想定した箱庭オーケスラのステレオ・バランスは
商用レコードでのミックスではあまり考慮されていなかったことで
むしろFM放送のような中継プログラムが本来のカテゴリーであることも判ってくる。
フィリップスの方法は比較的小音量でモニターしていることからもその中間的なもので
小型SPで聴いてもバランスが崩れず、大型SPで聴いても広がりのある音で収録されてる。
最近ではクラウス・ヒーマンのようにクラシック録音をニアフィールド・モニターで調整する
エンジニアも居るが、時代の流れとして増えてくる可能性がある。

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/05 21:46 ID:L5Vdaqtr
>30のつづき)
とはいえ、LS3/5は周波数バランスも定位感もそれまでのSPの常識を破った優等生だと思う。
本来はスピーチ用のモニターだが、とりわけ日本のユーザーに好まれたのも事実である。
ハーベスのHPには「初心忘るべからず」という日本語の標語が掲げられていて
日本ユーザーへの謝辞のようなものも感じられる。

こうした小型モニターを好む傾向は、けして住宅事情が良くないという理由だけでなく
ロクハンの愛称で知られるBTS規格のフルレンジ(P610、PE-16)が
戦後の早い時期から市場に出ていた素地もあると思う。
いずれも廉価ながらフラットな再生帯域をもつ高機能な音声モニターで
放送用の収録音声をポストプロで編集するのに重用された。

実のところアメリカの家庭用SPには>>10でいうようなラウドネス効果が加えてあった。
その影響はレコードのプレスにも表われていて、アメリカ盤は高域の荒削りなドンシャリ音で
ジャズやロックの愛好家には好まれるが、クラシックでは?というのが多く
逆に日本でプレスされた同じ録音がツンと済ましたように大人しいのが印象的だった。

つまり日本ではHi-Fiに移り変わる早期からフラット再生をコンシュマーでも実践していて
マスターテープからプレスに移る段階で脚色をほとんど加えずとも良かったと思われる。
先年にテレビ放送50周年で蔵出し企画が目白押しだったが、驚いたのがその音質。
モノラルながら実になめらかで自然な音声で残されているのにびっくりした。
イギリスの事情も似通っていて60年代のBBC録音は基本的にフラットである。
こうしたところにトーンに対する好みに一種の共通性が生まれているように思う。

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 07:57 ID:hwfNYfII
ニアフィールド用の小型SPの設計方法が転機を迎えたのは80年代に入ってからだった。
新しい課題はデジタル録音への対応力で、低域〜高域にわたるレスポンスの均一性だった。
小型SPのサウンド・ステージの正確さはミックスの段階で既に認識されておりながら
一番市場の大きいポップスでのデジタルへの移行は比較的緩やかだった。
それでも1980年代後半になってデジタルMTRが出回った頃には移行は決定的になった。
そのため小型SPでのデジタル録音への反応はコンシュマーが先行していたといえる。

最初に話題を振ったのは英セレッションのSL6で、小型ながら深くて軽い低音とともに
小型SPのもつ定位感の良さも兼ね備えていた。これをSL600で箱をハニカム板構造にし
高剛性でハイスピードなレスポンスをもつデジタル時代の小型SPのスタイルを確立した。
これ自体はコンシュマー用だったがLS3/5の次世代を匂わせるものだった。

ニアフィールド用でプロ・ユースに最初に飛び込んだのはアコースティック・エナジー社のAE-1で
ウーハーにアルミ素材を使用しつつ非常に鋭敏なレスポンスを持っていた。
ユニークなのはトーンの設定をLS3/5と全く一緒に合わせていることで
リンギングの多いツイーターもノイズ検聴用に4kHzでの共振をもたせた結果だった。
ttp://www.stereophile.com/loudspeakerreviews/526/index5.html
ttp://www.stereophile.com/budgetcomponents/361/index6.html
これに対し大型SPの開発で先んじていたATC社やPMC社も追従した。
この2社はBBCやアビーロードといったところに出入りしていたメーカーである。

新しい小型SPの突きつけた問題には以下のようなものがある。
・周波数特性を揃えるために能率を低く抑えてあり、電力供給能力の大きいアンプでないと
 十分に駆動できない。そのため非常に大型のアンプを必要とする。
・低域の振動に耐えるために高剛性で重量のあるスタンドが必要になる。
・初期のデジタル対応製品には高域のトランジェット確保のためにハード・ドームを用いた
 製品が多かったが、リンギングの激しいことがあった。(これは小型に留まらない)

今ではニアフィールド用の小型SPはGENELEC(フィンランド)Dynaudio(デンマーク)など
北欧のメーカーで良質なスピーカーを供給している。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 09:36 ID:Ap46P79A
いろいろと書いているが、ステレオ再生の歴史として
 ・再生周波数の最適化とレスポンスの均一化(ワイドレンジ、フラットネス)
 ・ステレオ空間の再現(サウンド・ステージ)

という両面で、アメリカとイギリスのアプローチの違いについて懐述しながら
録音方法まで包括したモニターの最適化を考えている。

こうした歴史からみるとサラウンド再生は、かつて敗残したベル研究所のステレオ理論が
50年後になってリベンジして甦ってきたという感触がある。
逆にヨーロッパでのサラウンド再生へのニーズはアメリカに比べればずっと静まっている。
面白いことにサウンド・ステージという言葉自体がコンサート会場での観賞を想定していて
そういうことに慣らされてきたヨーロッパの文化に根付いてるようにも思う。

いずれも仮想的なものであるがために歴史的な経緯というものが生じてくる。
特にオーディオ製品に関してはその時代の音響理論そのものが異なるものもあって
残された録音がどういう経緯でモニターされたのか?という疑問の残るものも多い。
その閉ざされた世界への入り口がモニター・スピーカーであるように思う。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 12:14 ID:TmQOrFya
素晴らしいレポですね。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 20:43 ID:cP7UmrfJ
モニタースピーカーという道具を手にするというのはサウンドの構造や歴史に触れることである。

マイクで拾った演奏の周波数バランスやサウンド・ステージを2本のスピーカーで展開するための
無地の生地で造ったキャンバスのようなもの。
もちろんパレットに載る色を心地よく反映させるための生地の織り目や色具合はさまざまである。

面白いことに歴代のモニタースピーカーのデザインは無地のものが多い。
そこから出る音のイメージを想起させないための工夫なのかもしれない。
アルテックのグレー、JBLのブルー、BBCのチーク地に黒バッフル。
最近多いオールブラックはヤマハが最初ではないだろうか。
(発想はピアノを模したものだと思うがスタジオに定着した感がある)

しかしその奏でる音は、それぞれの音響理論をストレートに反映するものが多い。
実はモニタースピーカーの音は、自身の音響理論に添った機能美のエッセンスのようにも思う。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 21:42 ID:xqrUhRjF
サウンド・ステージを再現する特性としてはパルス応答やステップ応答がある。
実際にこれらの測定方法が標準化されたのは1997年のAESにおいてであり
まだまだ新しいパラメータのようにも思える。
ttp://www.stereophile.com/features/100/

パルス応答のほうは比較的早くから測定されていて
一般には振動板やエンクロージャーの共振に関わるものと受け止められている。
よく共振が尾を引く様子を示すCumulative Spectral Decay(CSD)やWater fall plotは
このパルス応答波をFFT解析したもの。

もうひとつのステップ応答は低域から高域にかけてのエネルギー発散が
時間的に一致しているか(タイム・コヒレント)を知るパラメータとして提案されている。
これも1993年時点では方形波のレスポンスとして測定されていた。
このパラメータは重要性が認識されておらず、保証したメーカーは手のひらで数えるほどしかない。
実際にユニット間の調整が面倒だし、価格に直接跳ね返ってくるのでメーカーも嫌がる。
QUADやTielなどが有力なメーカーである。ここではモニター系のQUADの製品を例にあげる。
ttp://www.stereophile.com/historical/416/index11.html

自分の使ってる富士通テンTD512は、この時間領域での特性(のみ)に注目したスピーカーで
実はニアフィールド用では初めて製品化されたものだったらしい。
現在、他に出ているものではEarthWork社のΣ6.2というもの。運動選手のようなSPである。
ttp://www.stereophile.com/loudspeakerreviews/859/index4.html

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 22:35 ID:BXu1thQI
なんか勉強になりまする。結構、ベテランの方と見た。
オイラ、オーディオの初心者なんで、ちょっちリスペクト!!



38 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 22:57 ID:jj0qkp2M
>36のつづき)

こうした時間領域の特性に配慮したスピーカーの特徴として以下のことが言われる。
1.低域から高域にかけて音の立ち上がりが均一で微少レベルでの再現性が良い
2.定位感や音場感の再現性に優れる
3.ユニットとネットワークの整合性に掛かる手間とコストが増大する
4.音の伸びやパワー感に欠けるという感想も多い

一般に販売されてるスピーカーについていうと以下のようなジレンマがあった。
◆最近のSPのほとんどは不用共振を抑えてありインパルス応答はかなり優秀である。
 ttp://www.stereophile.com/loudspeakerreviews/506/index8.html
 しかしステップ応答に関しては高域と低域とは見事に分離している。
 一般にステップ応答のねじれはネットワークでの非線形性に由来しているらしい。
◆ステップ応答だけみるとシングルコーンのフルレンジは綺麗に揃っている。
 ttp://melhuish.org/audio/response.html
 これは小型フルレンジの音場感が良いという感想と一致している。
 しかしフルレンジはインパルス応答が良くないので正確なミキシングには向いてない。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 23:00 ID:jj0qkp2M
>38のつづき)

以下は時間応答特性とサウンドステージに関する感想をざっと述べる。

msec単位でのパルス応答に関する研究はコンピューター計測が始まった時期に重なっていて
LS3/5はそうした成果のもとに出された最初のモニターSPである。
ttp://www.stereophile.com/budgetcomponents/361/index11.html
フェルトやネットを含めたチューニングでバッフル面の反射を抑えるなどの工夫が随所に見られ
その後のモニターSPの設計に関する要所が盛り込まれていることが伺える。

QUADのコンデンサー型は時間応答性の諸問題を根本から解決しようとしている。
逆に低域方向のレンジを確保するために音源が広がるなどの問題もあるように思うが
非常に長いスパンで製品化を続けるQUADの姿勢はとても信頼性があると思う。

富士通テンはフルレンジのステップ応答特性の良さに加えリンギングを最小限に抑えているが
動作保証できる周波数レンジが狭いという問題点が残る。
だがこの手の製品では廉価なものに属するし、暖色系のトーンも好ましく感じる。

2wayでの動作保証をしたEarthWork社Σ6.2はTD512の価格の3倍するがプロ用では普通だと思う。
EarthWork社のΣ6.2を聴いた感想だと、音の定位感はピタッと決まるのに加えて
音の躍動感においても静止するポイントが非常にしっかりしている感じがする。
大概のステップ応答を保証したSPは薬漬けのようなレスポンスの悪さを感じるときもあるが
6dB/octの簡単なネットワークで繋げたΣ6.2はとてもキレのある鳴り方をする。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/06 23:37 ID:IJ6aJ8og
>>37さん、返事をはしょってしまってスミマセン。

案外、オーディオ道楽に最初に足を踏み入れたときは
低域が、高域が、と目移り(耳移り?)がするのですが
聞き慣れてくると大した刺激も感じなくなります。
とくにオーディオ機器はシステム構成に自由度がありすぎて
システムに一貫性をもたせるには経験と投資が必要になります。

音に関する基本的な知識はソースを多く聴くことからはじまります。
多分、私などはオーディオに掛けるお金よりもCD代のほうが上です。
そのためソースの自由度のほうがオーディオよりも優先されるので
必然的にニュートラルなモニター環境が必要になってます。

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/07 02:37 ID:BV86PkSg
いちよ手頃な価格(20万/ペア以下)で個人的に良いと思ったものです。

10万円以下のエントリーモデル
TANNOY REVEAL  Dynaudio BM5

20万円以下のニアフィールド・モニター
Dynaudio BM6  PMC TB2SM  富士通テン TD512

パワードモニターの定番品(20万円以下)
YAMAHA MSP10STUDIO  GENELEC 1030A

昔からある定番品(含む代替品)
CLASSIC_PRO EX10M  Harbeth HL-P3ES-2  TANNOY SYSTEM1000

かなり昔からある音声チェック用ユニット(古い録音に便利)
Altec CF404-8A  パイオニア PE-16M

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/07 19:57 ID:cckggzn3
最近のモニターSPはインパルス応答の鋭敏さを売りにしているだけあって
全体的に音はタイトで乾いた傾向をもっている。(これで嫌になる人も多い)
昔のスピーカーが幾分の箱鳴りや高域の艶やかさを持たせてたのとは逆である。
では音に潤いが無いのか? というと一慨には言えない。

私自身良いと思えるSPは、潤いのあるソースはそのように、デッドな録音はそのままに、
録音状態を素直に反映するのが良い。できれば両者を綺麗に分離してほしい。
実はモニターSPで良いと思ったものは、ただタイトに鳴るというタイプではない
むしろ音の躍動感や明暗の入れ替わりをシャープに描けるものである。

響きの深いカテドラルでの録音にも発声をする瞬間の立ち上がりや
演奏家がエコーの膨らみをコントロールするために仕掛ける躍動感がある。
巧いドラマーは手数ではなく、音をスッと引く瞬間でリズム感を支配してくる。

モニター的な音とは、全ての音が顕微鏡のようにくまなく聞こえることではなく
鳴るべくして鳴る音の骨格がしっかりしていることだと思う。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/07 20:04 ID:qBpeYlCX
つまりS/Nが良いという事である。これは安価なスピーカーやアンプでは難しい。視聴環境に措いても然り。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/07 23:38 ID:5lBVXVIG
>>43
スタジオ用SPの好きなところは帯域はほどほどでも
出てくる音の目が詰んでる感じ。
でも中域重視にありがちな音が団子になるのではなく
タイトな分だけ音抜けもクリアに維持されてる。
高域にキャラクターを持たせずに辛口を維持するには
アンプ選びに苦労するね。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/07 23:44 ID:m5bHoDDm
リスニング環境のS/Nですか。
スピーカーの歪みや過渡特性の好いものもS/Nが好いと表現するの?
おいらの知ってるスタジオってマシンノイズだらけのとこばっか。
パワーアンプはいろいろだけど、10Mとかの場合10万ぐらいで十分な気がする。
差が分かれば十分と、割り切って使うのだけど。
つーか、ピュアっぽくないなこのスレ。

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/08 06:22 ID:9qZ7odSK
>>45
スタジオの環境を語ってどーする?アホか

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/08 08:09 ID:lVJDagtK
>>45
ここではミキシング作業に向いたSPを議論するようなことはないと思う。
というのも、ミックスダウンしたソースの試聴が前提だから。

個人的にはモニタースピーカーは詰まらない音なのではなく
オーディオを楽しく聴かせる工夫に対して素直に反応するポテンシャルがあると思う。
ミックスの構造が見渡せるというのは、実はミックスそのものに耳を奪われる以上に
演奏家の生の表情を聴き取ることに繋がると感じてる。

リバーブに埋もれたボーカル、コンプで潰れたドラム、などのミックスダウンの弊害も
システムをタイトに絞った状態ではいろいろなことが聞こえてくる。
そこであらためてミックスバランスに迎合するように聴いてみると全体感が判る。
そういうふうにソースを聴き込むユーザーがあって良いように思う。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/08 13:15 ID:FHEgxo5V
>47のつづき)

広く音源を扱うことを考えるとマスタリングに近いとも思ったりする。
で、マスタリングスタジオの機材を調べてみると、やっぱり10M使ってるとこが多い。
自分も遙か20年前の高校生の頃に10Mを買って、その後10年くらい使ってたから
録音に対する追従性みたいなものは判るような気がする。

でも今の状況だと小型モニターの品質も20年前とは比較にならないほど良くなったし
あえて10M(代替品のEX10Mなど)を選ぶ必然性もないかなと思う。
宅録をする人が、手持ちの機材の音質に自信が持てないので買うというなら別だが
ラージモニターに近い周波数レンジで鳴らせるSPのほうが使いやすいように思う。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/08 23:45 ID:nAbAViCW
モニターってそう言うおとなのか

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 01:08 ID:6bM59HyR
ラージモニターの系列について

ステレオ初期のモニター用ユニットは同軸型(Altec、RCA、TANNOYなど)が主流で
点音源のステレオイメージと十分に伸びたレンジ感の両立を狙っていた。
多少の問題があるとすれば、コーン紙内で中高域の反射による乱れが生じることで
現在では帯域を切ってミッドレンジに切替えるか、ディフューザーで対処するようにしている。

このようなユニット間のメカニカルな干渉を避ける方法が主流になったのは
JBLの43xxモニターの出現以降である。
ユニットのピストンモーション領域だけを切り取った低歪み化の点でも注目された。
とはいえ、ユニット毎のビームワイズの隔たりによりモニター位置が著しく制限されることもあり
ラジアルホーンを用いたTADやキノシタモニター、ウエストレイクなどに代わっている。

一方で放送局に多い中型モニターの系列もあって
三菱、テレフンケン、BBCなどはコーン型ユニットの垂直配列によって
ビームワイズと周波数レンジの確保に取り組んでいた。
この系列ではB&W、PMC、Dynaudio、GENELECなどが引き継いでいる。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 01:27 ID:SviMCWDD
>46 でもさ〜モニターって結局そんな環境でもガッチリ鳴るための装置であって
小形のとかセッティングも容易で、フラットって言ってもやはり、
ノイズ検出器的な部分がカナリ要求されるでしょ。
10分とか20分、短時間向き合うならいいけど、エンジニアリングな部分が
露出したものになる傾向あると思う。
そこに好奇心があるならいいけど、現行のニアフィールドなんてアンプとDACの
選択間違うと、レンジも過渡特性も良好なのに頭痛発生器になったりするかも。
利点と言えばジャンル選ばず聴きたい人は、楽かも。音源に素直ではあるよね。
常に音源のフォーマットの枠を意識させる音だけど。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 01:39 ID:SviMCWDD
↑なんか否定的な感じに書いちゃったけど、そういう傾向を念頭におけば
失敗しないスピーカ選択だと思う。
このスレが良スレとなりますように。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 06:08 ID:SCctXqGs
>アンプとDACの
選択間違うと、レンジも過渡特性も良好なのに頭痛発生器になったりするかも。

そんなのはモニタースピーカーに限った話ではない

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 08:11 ID:noH3DyNW
パワーアンプの選び方は難しいね。
高級オーディオにはキャラクターの強いものが多いし
モニターSPだとそれをモロに反映するところがある。
といって、最近はパワードが主流なので業務用にめぼしいものも少ない。
Accuphase、Amcron、Bryston、Boulder、Hafler、Marantz pro あたりかな。
CECやRotelなんかも音が堅実で好ましいと思った。
真空管を使ったAudio Research、EAR、VTL も良いと思う。


55 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 17:36 ID:DzPitSLA
突っ込んだ話のわりには分かりやすい。
良スレ。
モニターならEAWが一押し。
ttp://www.eaw.com/

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 20:58 ID:Tbw+L//s
>>55
EAWはどちらかというとSRやクラブ向けの製品だよね。
個人的にはSR用SPも吹き上がりの良さなど嫌いではないが、サウンドステージは潰れ気味。
でも、実はラージモニターにはPAの系統を汲んでいるものもあるので、微妙なところもある。

>>10で家庭用スピーカーのラウドネス・コントロールのことを書いているが
ことPAの分野に関してはフラットネスという言葉がでてきたのは精々20年前だと思う。

戦前のWEからアルテックに受け継がれたシアターシステムは
5kHzからロールオフする特性が古くから規格化されている。
ttp://web.kyoto-inet.or.jp/people/bontoro/yota/yota/Image35.gif
これは大ホールでの自然な音響特性に根差していて、クラシック録音の周波数分布も同じ。
これだとライブで同様でフラットな特性のマイクが使われた場合、自然に拡声される。

この音響理論を打ち破ったのが70年代に現われたJBLの巨大PAシステムで
D130のようなラウドネス・コントロールを過度に付けたSPをボーカルやギター用に配置し
他の楽器に対峙させるようなロック・サウンドを生み出した。
ttp://www.lansingheritage.org/images/jbl/specs/pro-comp/2135/page2.jpg
ttp://www.audioheritage.org/html/profiles/jbl/d130.htm
もうひとつの変革はマイク側にラウドネス効果をもたせたSHUREのボーカルマイクで
このお陰でボーカルの音がフラットなスピーカーでも一歩前に出るようになった。
ttp://www.shure.com/images/response/fbeta58a_large.gif
こうした特性は古くからギターアンプに使われていて、ボーカルはそれに追従したかたち。
ttp://www.jensenvintage.com/images/c12n-graph.gif
60年代がギタリストの時代なら70年代はボーカルの時代ともいえるように思う。

以上のような経緯をへてSRシステムのフラット化が進んでいるようです。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/09 22:55 ID:SviMCWDD
これってどう?
ttp://www.paradiserecords.net/proaudio/pages/musik.html

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/10 00:21 ID:3ZwtGxt7
>>57
聴いたことないのでどうも判りません。他では扱ってなさそうなのでその辺も判断が難しい。
ドイツ放送協会御用達というとAKG K240DFなんてヘッドホンがあるので
それをもとに想像してみるのも一手かも。
昔はジャーマン・サウンドなんて云われて高域がジャリジャリのものが多かったけど
最近はクセのない和み系の音のものも増えてきたように思う。

で、以下のHPのなかのRL901Kをみて驚いた。
ttp://www.me-geithain.de/index2.html?eng
ひとつはオフセットでの周波数特性に狂いがなくてフラットなまま。歪みも揃ってる。
もうひとつは低域でキレイに揃った単一指向性の確保。これだけでもすごく良さそう。
どうもKシリーズというのが低域での指向性を制限しているらしい。
一度聴いてみたいなぁ。

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/10 00:39 ID:ictdcyBD
>>57
UAのalbum『SUN』のエンジニアをしたZAKが
べた褒めしてた記事をサンレコで読んだ記憶がある。

実際の音は聞いたこと無いけど同軸ってことで、
相当な二アフィールドでも楽しめそう。

誰か友達が持ってたらオレも試聴してみたい。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/10 00:56 ID:3ZwtGxt7
>>58のつづき
RL901Kで11,000ユーロ(約150円)/ペア。代理店通すと200万円弱かな?
ウッドタイプのものはこんな感じらしい。(意外にコンパクト?)
ttp://www.shows.soundstagelive.com/shows/avtour2004/frk_facesplaces3.shtml
これでも48kgあるので2人掛かりだろうな。
下位モデルの922Kでも30cmウーハーなのでそれ相当の価格かと。
大きさ40cm角やスペックではこっちのほうが好み。。。と勝手に逝ってみる。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/10 08:11 ID:X4ikqFl4
MusikElectronicのプライスリスト(1本あたり)
ttp://www.clausbuecheraudio.de/pdf/megeithain/Preisliste%200503.pdf
RL 906 (税込1272 ユーロ)=17.2万で、>>57の販売店の価格とほぼドンピシャ。
RL 901K 76.6万  RL 922K 66.0万  RL 903K 63.0万 という当たりか。


個人的には上記のラージ以外だと、EarthWorks社のニアフィールド(63万ペア)が気になる。
測定用マイクのメーカーだけあって、音質は質素だが、音の立ち上がりと定位感は驚くほどスマート。
ttp://www.earthworksaudio.com/speakers.html
40Hz〜40kHz(±2dB)とほぼ完璧なタイム・コヒレント特性は伊達ではないと思った。
秋葉のトモカ電気が販売店やってる。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/10 19:23 ID:aap5k8lH
RL901Kは背面から逆相成分を出すことで低音の指向性を制御してるらしい。
この手のことは元の位相特性が良くなければ巧くいかないので
Kの付いてない通常のタイプもかなりの実力とみた。
ただ背面に広い距離をあけて反射を抑える必要があると思う。

もうひとつユニークなのはカーディオイド・パターンの再現へのこだわりである。
ステレオ音場に優れてるニアフィールドが、部屋の低音の回り込みを計算に入れて
低音をロールオフさせているのとは全く逆の発想だ。
ご存じのとおりカーディオイド・パターンはワンポイント・マイクの基本である。
最近は無指向性マイクでフラットに録ること(フィリップスやデンオンなど)も多いが
ステレオ音場でのチャンネル・セパレーションは単一指向性マイクのそれである。
その再現を徹底したSPの登場は、従来のステレオ音場のバランスに
微妙な変化をもたらすかもしれない。

63 :37:04/06/10 23:06 ID:cgE1rLjZ
>>40
いやいやいや。このスレは勉強になりまする。

オイラもΣ6.2とムジークが気になる。
自分が学生だからか、20万以下のSPの音しか聞いたことがないので
一度、20万越えの音を聞いてみたい。

ところで、昔自分のSPがルームアコースティックとか定在波で
どれぐらい特性が変わるのか調べたことがあって、そのときの画像があったので
なんとなくアップします。

SPはMSP10Mでリスニングポイントでツイータの高さにマイクを設定してのグラフです。
メーカーが提示してる周波数特性に較べると結構デコボコしてます。
原因は解かっているのですが、ワンルームマンションのため生活を優先してます。
定在波による影響?が、リスニングポイントでピークではなく谷になっているので
「まあ、いっか〜」と思ってます。そのうち、もっと細かく測定してみたいです。

http://from.milkcafe.to/cgi2/audio/img/2451.jpg


64 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/10 23:52 ID:U2M23oT9
>>63
無響室で取るデータに比べるとどうしても見劣りがするけど
不用なピークがなくて、ディップしてる周波数も素直に判っているので扱いやすいほうでは。
一般住宅の場合は暗騒音を拾っている場合もあるので
ローエンドのほうはそういう影響なのか、単なる回り込みなのか難しいところ。

でも初心者といってもMSP10を持ってるなんて結構マニアですな。
何か演奏でもしてるのでしょうか?

65 :63:04/06/11 01:14 ID:+xBCWsbu
>>64
>不用なピークがなくて、ディップしてる周波数も素直に判っているので扱いやすいほうでは。

そう言っていただけるとありがたいです(^-^)

趣味で楽曲製作をしています。
マジメにプロを目指してるセミプロ(たまに仕事が入るがそれだけじゃ食ってけない状態)の幼馴染が
いるのですが、その人の自宅スタジオのモニタースピーカの音の良さに感化されてオーディオに目覚めました。
それまではミニコンポやSONYのフルレンジ、
設置がいい加減なNS10の音しか聞いたことがなかったので…w

楽曲製作とリスニングと住居性をテーマにオーディオを楽しんでいます。
最近の傾向なのか、僕のまわりでは
DAW環境の構築とともにオーディオに目覚めだすトモダチが多いです。
共鳴を利用した吸音装置の自作とか(^_^;

ちなみに、「音楽創造に立ち会う者から見たオーディオマニア」には出入りしていません。
あそこのスレは[あまりアタマの良くないスペシャリスト系]にアリガチな(笑)
「自分の(職業に由来する)価値体系は絶対である」的な書き込みが見てて痛いです。
オーディオって趣味なんだから、それぞれのコダワリで好きにやればいいのになぁ…と思います。
もちろん、「俺の場合は」というスタンスのコダワリを聞くのは大好きです。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/11 07:04 ID:zGzPwsp/
>>65
楽曲製作ですか。周りに同じような仲間がいると面白いね。
自分はコーラスをやってたけど、今ではご無沙汰気味。
オーディオへの興味はプロの合唱団の演奏を聞き込むことからはじまり
次第にノンジャンルに音楽を聴くようになった。
夜と朝を含めて1日8時間はCDを試聴するフリークなので
作品や録音の違いを楽しめるシステムを構築するのが趣味と連動してる。

ミュージシャンなんて個性剥き出しが当たり前の集団なので
議論そのものが下手なのは当たり前。自分も就職してから身に付けた。
とくにそのことを2chで文句云っても始まらないので
テキトウにスレ立てて好きなことを書き込んでる。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/11 20:51 ID:nrIqHIFj
>>62でカーディオイド・パターンのスピーカーについて考えていたが、当然その逆もある。
ダイポール・パターン(無指向性)のスピーカーである。
通常、無指向性スピーカーというと村田製作所やサッカーボールのような筐体を思い浮かべるが
実はTHX認証のサイドおよびリア・スピーカーはダイポール・スピーカーである。
ttp://www.onkyo.com/jp/ht_guide/setting/speaker_5a.htm
実際にどういう形状のものかという例をいくつか挙げる。
ttp://www.mkprofessional.jp/html/prod0302.html
ttp://www.marantz.jp/bw-speakers/700/ds7.html
よくホールエコーを拾うのに無指向性マイクをサブに立てることがあるが
そういうことと関連性があるのか詳しいことは判らない。多分違うと思う。

サラウンドの収録方法は規格の乱立からみて判るように未だに過度期である。
実際のマイキング方法についてもいくつか載っているが、私自身はほとんど理解していない。
ttp://www.mtsu.edu/~dsmitche/rim456/Materials/tracking_5_1.html
単純にいうとダミーヘッド・マイクとその応用から発展しているようで
アンビエンス・マイクをホール壁面に添って立てていくのではないことは確からしい。
しかしここでもワンポイント派とマルチマイク派に分かれるのは必須だと思う。

人間の耳は背後の斜め45度は極端に下がる一方で、前方の斜め45度は最も過敏に反応する。
従来のステレオ理論はこの点に着目してきたのだが
サラウンド・ミックスはその逆の情況を造り出すことで娯楽性を高めているように思う。
いずれにせよ、これも仮想音場であって歴史的な過程を踏まざるをえないだろう。


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 07:04 ID:emA8hXJk
モニタースピーカーには過去現在の音響理論のノウハウがストレートに反映されている。
理論的というと往々にして無個性で詰まらない音と思われがちだが
既にリリースされてる雑多な録音の特長をストレートに反映するという側面をもっている。
録音の状態に素直に反応するためにタイトでストレートな鳴り方が好まれるが
裏を返せば過敏で神経質な一面もあり、様々な工夫が必要かもしれない。

現在のモニタースピーカーは指向性やインパルス特性が過去のもに比べタイトなので
過去の録音を聴くときには、過去のモニター情況をトレースする必要がある。
チャンネル・セパレーション、トーン・キャラクター、わずかなエコー成分などである。
そのためマスタリング用の機材を持っていると自由度が高まって便利である。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 08:28 ID:ZKgcb+WT
マスタリング用の機材を使って音響バランスを調整するには一定の知識と経験が必要だと思う。
得てして元の録音ソースとは別物に変身させてしまうこともできるからだ。

過去の録音ではLPと比較して聴いたことがある人なら判ると思うが
CDでリマスターされた音源は硬くて音がバラバラな場合が多い。
LPとCD(ビンテージSPとモニターSP)の再生で異なるのは以下のようなものである。

1.チャンネル・セパレーション
 LPが25dB程度ならCDは90dBという違いがある。音がバラバラな傾向が強い大きな原因が
 ステレオ・ミックスが左右に寄り過ぎてダマスケ効果で余計な音が直接飛んでくること。
 パン・ミックスでモノ寄りに調整すると全体の印象がグッと引き締まってくることがある。
2.トレーサビリティ
 LPのトレーサビリティは高域ではパルス成分が丸まる方向にある。
 逆にCDではパルス成分が目立つためこれを耳障りに感じる人も多い。
 インパルス応答の悪いスピーカーではパルス成分はリンギングを誘発する場合があり
 この点をクリアーしているモニタースピーカーでは問題になりにくい。
3.トーン・キャラクター
 主にポップスやロックでの録音に言えることだが
 60年代までの録音ではスピーカーに中高域のラウドネス効果を期待したものが多い。
 逆に70年代からは録音側に中高域のキャラクターを加えたものが多い。
 これはアメリカ製スピーカーのビンテージとハイエンドの区分が切れ変る時期でもある。
 このことは録音〜再生特性がフラットという以外に好ましいトーンがあることも示す。
 この手の違和感を低域と高域以外に中高域でのイコライザー調整で緩和できる場合がある。
4.エコー成分
 過去のスピーカーには箱鳴きやリンギングなど一種のエコー成分が付加されている。
 反対にモニタースピーカーはタイトに抑え込んである。
 このことで録音のアラが目立ったり、ミックス・バランスが崩れて聞こえるときがある。
 適度にリバーブを加えることで音のなじみは取れるが、反対にエッジは沈んでしまう。
 ほとんどドライにした状態で全体のリズム感が出てくるところで止めるのが原則である。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 08:48 ID:/xSEQ6+U
>>69のことは、モニタースピーカーに自由度をもたせる方便である。
一般にタイトなスピーカーはマイク位置のオン、オフやホールエコーの違いを的確に反映する。
この点ではほとんど調整する必要はないし、まずソースの状態を聴いて判断することが大切だと思う。
モニター環境は基本的に演奏の善し悪しを知るためのもので
過去の情況でリクエストされるべき効果は見極める必要がある。
当然のことながら過去のスピーカーとの聴き比べなども経験として必要だし
私自身もビンテージ・スピーカーは必要なときに使っている。(状態が良くないので長時間は無理)
特にチャンネル・セパレーションとトーン・キャラクターは演奏評価に結び付くので
購入したてのCDについては留意して試聴する必要がある。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 10:10 ID:gqEKHT7m
オーヲタにとってモニターSPといえば、まずJBLが頭に浮かぶだろう。
その歴史はキャピトルレコードとの共同開発から生まれたC50SMに端を発する。
当時、D130などに代表される高能率型のユニットを使わずに、新開発の広帯域型LE15Aを使用。
これはLE(リニア・エフィシェンシー)シリーズの第一弾である。
それまで米国でスタジオモニターの独占的な地位にいたALTEC 604E同軸/612A箱。
これに対抗すべくJBLの完全な形でのモニターSPは4320となる。
JBLとALTEC、ハイエナジーサウンドという共通点はあるが、
音がエネルギーの塊となって放出してくるALTECに対し、
JBLは一つ一つの音にエネルギーを持たせていると評されよう。
その一年後に登場した4325は、当時の日本ビクターのスタジオモニターに採用されたSPである。
対する日本コロムビアがタンノイをモニターに採用していることも興味深い。
次に発表された4ウェイ構成の4350で本格的なマルチウェイ化の基盤を作る。
爆発的なヒットとなった4343の元が4340であるが、これはスケール感が乏しい。
製造も半年程度しかされていない。4341も同様にスリムな音。
以後、これに大幅な箱の改良を受けて完成された4343から4344となるが
これ以降についてはご承知のとおりである。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 15:00 ID:4SXG79qZ
実際には604もランシング氏がアルテック時代に開発したもので
その所為かJBLはプロオーディオ市場にはかなり奥手だったように思う。
LEシリーズの企画は脱ランシング色を打ち出したものだね。
4343のような圧倒的な広帯域モニターができるまでには時間が要したけど
個人的には楽器やコンサート部門での収入がプロ市場の参入に弾みを付けたように思う。
LEシリーズの後もあまり開発に力を注いでいなかったように感じるからだ。


73 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 18:33 ID:U+NnPW5K
JBLのような3way以上の広帯域モニターの出現はどういう変化を録音にもたらしただろうか?
音質管理の広帯域化、ダイナミックレンジの拡大などもある一方で
モニターのラージとスモールの役割分担なども実際には進んでいったようにも思う。
この分担は主にポップス録音でのサウンドステージ表現と楽器の空間配置に関するもので
ちょうどJBLのモニターがスタジオで入れ替わってくるのと時期的に合っている。
面白いことにBBCがLS3/5やLS5/9を世に送り出したのもこの時期。

ちょうど60年代後半からブリティッシュ・ロックがアメリカン・チャートを席巻したのが一段落して
商用録音の分野でポップスが重要な位置を占めるようになったことと関連がありそうにも思う。
今ではとうに忘れられているが「ロックが時代を変える」ということを真剣に思ってた時代
でもあったほどに、マスメディアやコンサートがポップスに埋められていった時代でもあった。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 18:53 ID:pdVOxS27
>>73の補足
空間表現を主に支配するアンビエンス成分は主に8kHz以上の帯域であり
逆に70Hzより下の帯域は気配とかを支配するサウンドステージの広さを表現する。
この帯域を正確に表現できるモニターは当時は少なかった一方で
オーディオ・マニアが再生に情熱を傾けることへ結び付いたようにも思う。

実際にはカテドラルの暗騒音はCDになってからカットされずに収録されるようになったし
70年代後半の録音でボーカルに加えたコーラス成分の歪みが聞こえたりするのは
そういう時代の名残を感じることがある。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 18:59 ID:3blM3tfj
いい仕事しますね。コピペ?w

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 21:23 ID:ThyQDguq
>>75
客観的な意見を書こうとすると、リンク先も含めてどうしても引用が多くなるよ。
でも文体のまとまりや切り口はオリジナルのもの。
視点が離散しているのを自分のスタンスでまとめているだけ。

今月のオーディオ・ベーシックのスピーカー特集だけど
Dynaudio、Harbeth、ATCが紹介されて、いずれも好印象のようで嬉しい限り。
PMCもちょこっと載ってた。
レビューの担当者も基本的にモニタースピーカーへの偏見は捨てていないけど
上記のモデルは決してモニター用のものと差別化した構造ではないので参考になる。

プロ用機器について簡単なレビューをしているのもあったけど
そっちのほうがむしろ客観的だったかな。
MA作業やブロードキャストでの使用頻度が多くて中域が明瞭で張り出した質感。
ただし再生周波数のレンジ感は狭めというのはそのとおりだと思う。
電源の引き回しとか筐体の剛性とかの仕上げがハイエンドに比べてチャチだけど
実質的な中身は一緒で価格も半値に抑えてあるところが魅力か。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/12 21:50 ID:v2KJG6KW
>>71
>JBLとALTEC、ハイエナジーサウンドという共通点はあるが、
>音がエネルギーの塊となって放出してくるALTECに対し、
>JBLは一つ一つの音にエネルギーを持たせていると評されよう。

これはユニットの高調波歪み特性にもハッキリ現われているね。
ttp://www.lansingheritage.org/images/altec/specs/components/604-8k/page05.jpg
ttp://www.harman-japan.co.jp/technolo/jbl_techno_02.htm
アルテックのブリブリした中域の鳴り方は個人的には好きだけど
歪みが増えるポイントである種のコンプレッション効果みたいに感じるときがある。
いずれにせよモータウンのようなサウンドを目指す際には側に置いといて良いSPだと思う。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/14 07:15 ID:JwxYNcEx
こうしてみるとラージモニターは以下の順序で改良が進んでいる。
・マルチウェイ化による再生周波数の確保(1930年代)
・同軸配置による点音源の確保(1940年代):Altec、TANNOY
・ピストンモーション領域の確保による高調波歪みの低減(1970年代):JBL
・キャビネットの高剛性化によるインパルス応答の鋭敏化(1980年代):B&W



79 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/15 06:37 ID:Gk6YtXh6
モニタースピーカーは音をコントロールするために基本動作が予め見えていないといけないので
あまり凝ったエンクロージャーは敬遠される傾向があった。
例えばTANNOYの例などみれば、Lockwood製のキャビネットがいかにノーマルか判るし
SYSTEMシリーズでは素材としてのユニットのポテンシャルがとても高いものであることが判る。

一方で最近のスピーカーには複雑なものも少なくない。
富士通テンはグランド・アンカー&エッグ・シェルという構造をとっている。
ttp://www.eclipse-td.com/j12_technology/technology2.html
PMCで採用されているトランスミッション・ラインはバックロードホーンのような構造だ。
ttp://www.pmcloudspeaker.com/transmission.html
キノシタモニターのWARPは低域の指向性改善のためにウーハーを内振りに設置する。
ttp://www.reyaudio.com/warp.html
MusikelectronicのKシリーズは背面から逆送成分で打ち消すことで低域を単指向性にする。
ttp://www.me-geithain.de/presse/ppeng/presseppeng.html
パストラルシンフォニーはウーハー周囲に空気抜きを設けて内圧変化を抑えている。
ttp://www.micropure.jp/Techno/Technology.html

こうした方法論の違いこそあれ、それぞれ低域のコントロールに共通の切り口をもっている。
もちろん低域はその倍音領域との干渉があるので以外に広い帯域に影響している。
プロオーディオだけでもこれだけ多くの方法があるということは
スピーカーの原理で最もプリミティブなものがウーハー領域に残されているからだと思う。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/15 22:18 ID:nlzEJZp3
なんだここは。オナニースレか?
長すぎて読む気しねーよ

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/15 22:34 ID:yRqVKG0q
最近は馴れてしまったので当たり前になってしまっていたのだが
モニタースピーカーには一種の音飛びの良さがあるように思う。
テンションの高い音とでも言おうか、音の在る無しがハッキリとしてる。
極めて機能的な鳴り方をするし、音の運動性が高いのである。
駆動力のあるアンプでドライブすると一層そのパワーハンドリングが光る。

もちろん過去には鳴らし難いと思われたスピーカーもあった。
そもそもLS3/5がインピーダンスが高くて鳴らし難いスピーカーで
QUADのアンプがデフォルトだったBBCならではの選択である。
それに続くATCなどは出始めの頃はそういう点で一見ムッツリした印象もあった。
そのためパワードで出たプロ仕様であらためてその魅力に触れた人もいたと思う。

最近のパワードモニターはバイアンプになっているものが多く
反応のよさに更に磨きが掛かってるような気がする。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/16 07:34 ID:Le60PGhB
モニタースピーカーの品質にもコンシュマーと同様に用途による違いがある。
1)MAやポストプロなどの映像ソースの音声編集に使われる音声モニター
2)録音スタジオでのバランス調整に使われるニアフィールド・モニター
3)録音スタジオでの音質管理に用いられるラージモニター

例えばBBCモニターではLS5/9がミュージック用、LS3/5がスピーチ用と分かれている。
ニアフィールド・モニターは70年代後半になって音声モニターから分化したものだが
製品レベルで明確に差別化されるようになるのは80年代以降のことである。
品質のしっかりしたものはペアで20万〜50万円クラスのものになると思う。

実は音声が自然に再生されて、なおかつ音楽のダイナミックレンジに追従できるレベルに達するのは
見掛け以上にコストの掛かることで、この辺の底力が出る品質というのはパッと聴きでは判らないが
長く付き合うとソフトへの追従性の高さなどあって飽きがこない。
20万クラスのコンシュマーでは音声の再生で不自然な膨らみや余韻が付いているものもあるが
プロオーディオではこのあたりはベーシックに抑えられているし
低域から高域までの解像度が揃っているのも、音楽の表情を掴みやすい要因である。


ラージモニターはコスト的にも高価でメーカーの顔である部分が多く製造メーカーは少ない。
価格にしてもペアで100万を超えるものがほとんどである。
このレベルになると品質を問題にするよりは、サウンド・デザインの違いが大きく出る。

ひとつのグループはJBLとその流れを汲むWestlake、TAD、Ray Audioである。
ダブルウーハー、ラジアルホーンを使った高能率なシステムで音離れも抜群である。
一方のグループはイギリスのBBCやアビーロードに出入りしてたメーカーで
B&W、ATC、PMC、Dynaudioなどが挙げられる。
いずれも新素材コーンや高剛性キャビネットを用いてタイトな音像を出す。

ラージモニターのキャラクターの違いは各々の音響理論の伝統が色濃く反映された結果である。
その意味では歴史的なサウンド・デザインに対峙して聴くという感じもあると思う。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/16 09:04 ID:z9hj5E3X
ラージモニターの歴史的という意味では
Altec 604、TANNOY、RCA LC-1などのオーソドックスな同軸型のグループがある。
15インチ同軸型といってもキャラクターには大きな差があり固定ファンも根強い。
いずれもニアフィールド・モニターが生まれる以前の設計のもので
今や古典的な部類に入るように思うが、現在でも実力は十二分にある。
中古ユニットなどはペアで20万強という値頃感もあり
>>82のトップクラスの製品に比べると家庭用としてリーズナブルな位置にある。

QUAD ESLなどのコンデンサー・スピーカーもあるが
使用していたレコード会社がフィリップスに限定されるので
他のラージモニターに比べると録音の相性などが出る場合がある。
しかしながらこの手のプレーン型でスタジオ使用の実績のあるものは他にない。
こちらは中古だと十全なメンテナンス済みのものに勝るものはないと思う。
一時期メーカーが頓挫したがコンシュマーで再生産を始めている。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/16 19:06 ID:p864siWZ
モニタースピーカーの周波数特性で最適なものは何か? という問題は昔からある。
家庭用スピーカーでのラウドネスコントロールについては>>10で述べたが
実はスタジオモニターの分野でも度々話題に上っている。
1972年のJBL 4310モニターのカタログではプレゼンス帯域の調整方法が記してある。
ttp://www.lansingheritage.org/images/jbl/specs/pro-speakers/1972-4310/page03.jpg
JBLは既にライブステージでのプレゼンスの必要性について熟知してるため
ずっと後の4430モニターでも同様なイコライザーを搭載している。
ttp://www.lansingheritage.org/images/jbl/specs/pro-speakers/1984-4430-35/page04.jpg

同じようなプレゼンスの立った特性ははYAMAHA NS10についてもいえる。
ttp://www.bobhodas.com/tissue.html
このリンクではスタジオで良く行われたティッシュペーパーを貼った特性を計測している。
これでNS10の素の特性をみると、プレゼンスが立っているのはウーハー部の特性であって
より一層プレゼンスを立ててラウドネス感を出す方向に調整していた感じをうける。


一方でSACD対応などで話題になっている超高域成分についてはどうかというと
TANNOYのモニターで判りやすいデータが提示されている。
ttp://www.tannoyna.com/professional/pdf/wp_wideband.pdf
暗騒音も含めて実際の楽器のトーンはかなり複雑に入り組んでいることも判るが
楽器ごとに超高域でのキャラクターをもっていることも判る。
経験的には倍音は4次程度まで高忠実再生が必要で、それ以上は雑音的な要素だと思う。
(ソプラノのアンサンブルがこの手の倍音共鳴を正確に出す)
現実的には今売られている40kHz再生のSPには8kHzまでの再生にアヤシげなものが多く
超高域再生の本来の目的は達していないと考えるのが妥当である。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/17 20:54 ID:gYtH92Y2
最近になって古いライブ音源がCD化されるケースがたびたび出てきた。
かつては海賊盤などで出回っていたりファンクラブだけの特典だったりして
一般には日の目を見なかった録音である。
じゃあ音が悪いのか? というと案外そうでもない。むしろ素直に録れている場合が多い。
当時流行った深いエコーや低域の無理なブースト、シンバルの乱打などが目立たない。
むしろ生テープ音源をそのまま今風のモニターでミックスしたような新鮮さがある。

例を挙げると
サイモン&ガーファンクルの1967NYライブなどはノイマンU87を3本立てただけの超シンプル録音である。
しかしこのアコギのキレ味といい、ボーカルのダイナミックなパフォーマンスはどうだろうか?
同じことはボブ・ディランの1966年ロンドン公演の前半部にもいえる。
TVクルーがナグラのレコーダーで直録りしたテープが採用されているが
逆に据え付けのミキサーを使った後半に比べると音の鮮度にあまりにも違いがありすぎる。

クラシックの例ではフランス国立放送局(ORTF)が収録したドビュッシーのオペラがある。
ORTFはショップス製の独自のワンポイント・マイクを使うことで有名で以下のようなものである。
ttp://www.mtsu.edu/~dsmitche/rim456/Materials/Near_coincident2.jpg
この手のワンポイントでオペラを収録すると音に広がりが出にくいので敬遠されるが
今聴いてみるとオケの各楽器が綺麗に分離してなおかつ音場の統一感があり
ドビュッシーのオペラの室内楽的な精緻さを的確に捉えている。

ライブではないが個人的に好きな録音はヴァルヒャが1950年頃にいれたバッハのオルガン曲集で
多分ノイマンのマイクを1本立てただけのモノラル録音だが、とても明晰で自然な録音である。
低音が被っている感じはマイクの特性だと思うが、変にいじったところがないのがいい。
各声部が混濁せずに綺麗に分離しているのはマイク位置が的確だった証拠である。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/18 09:34 ID:SJKdIjuf
>>85のようなシンプルな録音は
マイクが拾う音とスピーカーで再生した音との相関性を知るうえでとても有益である。
いわばサウンド・ステージと呼ばれるものの基本を確認することにもなる。

トーンのバランスで変にブーストされたところがないか?(逆に曇ってないか?)
個々の楽器やボーカルの音像の粒が揃わずデフォルメされてないか?
楽器の配置とホール・トーンは自然に分離しているか?
各楽器の音量のダイナミックのバランスが適切にとれているか?
などなど、シンプルなマイク設置からは様々な情報が得られる。

こうした基本情報を備えたうえで、他の録音が相対化されはっきりしてくることは
ミュージシャンや録音エンジニアの意図したデフォルメが浮かび上がってくることである。
音の広がり感や絞り込み、ブーストされた楽器音などの音のパレットがしっかりする。
モニターという行為のポジティブな方向性はこういうところにある。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/19 11:18 ID:FKaCIc4X
オケ物では個人的にはドイツの貴族館での録音が好きだ。
ウィーンのムジークフェラインのような靴箱タイプの細長い部屋で
一般のコンサート・ホールよりは残響が長い。

最初に挙げたいのはリンツのザンクト・フローリアンで録音された
ブルックナーNo.7(朝比奈隆指揮、大阪フィル 1975)。
Maomorsaalという18世紀に造られた修道院内の客間での録音である。
ttp://www.stift-st-florian.at/img/l_marmor.jpg
骨太な構成美を残響が巧く包み込んで緩やかに流れていく絶妙なバランスである。
マイクはスペース・マイキングだが指揮者の頭上から両開きに狙っているので
ほとんどワンポイントと同様の音場感が得られる。

もうひとつはキルヒハイムにあるフッガー家のお城で録音された
ベートーヴェンNo.3(コレギウム・アウレウム合奏団、1976)、同No.7(1981)。
Cendernsaalという16世紀築造の客間での録音である。
ttp://www.zedernsaal.de/sites/zedernsaal_galerie.html
弦と管の各グループを左右に配置したアンサンブルが功を奏して
スコアの構成が立体的にみえてくる演奏でもある。
写真ではオケがぐるりと取り囲むようにバウンダリー・マイクを設置してるが
馴れないらしく団員の目もなんとなくそっちに向いているのが面白い。

いずれも残響の多い部屋での録音ながらアンサンブル間の対話を重視した演奏で
ドイツ古典派の貴族趣味とロマン派の小市民的な味わいが巧くブレンドされてる。
貴族館から流れる音はオケ内での楽器間のドメスティックな関係がより明確で
そのため伝統的なスコアリングの意図も透けてくる。
例えばフルートなどは天上に共鳴しやすい楽器で通常のホールより目立って聞こえる。
コントラバスやチェロは床に反射するので小さなボーイングで十分に響く。
こうした情況は現在のオーディオ再生の常識にも影響している要素だと思う。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/20 21:31 ID:9hpGPi8/
いつもROMってます。良スレ!

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/20 22:13 ID:QLKzeIzF
>>88
どうも。普段のことで疑問があえば訊いてください。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/20 22:54 ID:QwOotRB4
>>84で最適な周波数特性としてアメリカでのラウドネスコントロールについて書いたが
実は逆の音響理論も存在する。ドイツにおけるそれである。

ラウドネスコントロールとマイク特性との関連については以下のリンクに詳しい。
ttp://www.zainea.com/loudness%20related%20to%20mics.htm
後半部分でShure社とNeumann社のマイク特性を加味した場合の補正グラフが出てる。
A)Shure社のボーカルマイクと従来のラウドネス補正値との比較
ttp://www.zainea.com/tempo16.gif
B)Neumann社のマイクの近接効果を加味してラウドネス補正したグラフ
ttp://www.zainea.com/tempo21.gif
これだけみてもマイクとの関係でフラット再生の特性が逆転していることが判る。

実はノイマン社のマイクでの補正グラフは戦前のドイツ製スピーカーの特性に近く
ノイマン社の開発ベースとセットになって吟味されていたという推論も成り立つ。
ドイツ製スピーカーの特性はそのままではドンシャリ傾向が強いため
一時期ジャーマン・サウンドとして毛嫌いされたことがあったが最近は見直されている。
その原因がアメリカでラウドネス効果を持たせた録音が80年代以降減ってきて
ノイマン製マイクでナチュラルに録ることが多くなってきたことと一致しているようにも思える。

サウンドステージの創造性においてイギリス製モニタースピーカーが果たした役割が大きいとすれば
ナチュラルな音質での収録方法はドイツ製マイクが趨勢を極めるようになったともいえる。
今は例えばB&K社の無指向性マイクでフラットに収録してフラットに再生という手順があるが
実際にギターやボーカルの収録でノイマン社製マイクを近づけて録られた際には違和感が多くなる。
こうしたことへの標準化のきざしというのはあまり見えてこないが
世の中で使ってるノイマン社製マイクの多さからみてラウドネス補正の必要を感じる。

91 :88:04/06/20 23:13 ID:9hpGPi8/
>>89
いや、なんかレベルが凄すぎて質問とかそんなレベルじゃないっス(汗
録音・音響史に疎いもんでひたすらROMってるだけで勉強になります

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/24 00:15 ID:l15a8LBR
>>90のつづき)
無指向性マイクで録音するレーベルとしては、最近のフィリップスやデンオンがあるが
基本的にはクラシックの録音に限定されている。
そのうちでもフィリップスがスペース・マイキングで、デンオンはワンポイントである。
フィリップスが比較的会場の音響に左右されにくいサウンドステージを展開するのに対し
デンオンはほとんど録音会場の音を再現するような設定をする。

こうした録音をマルチマイクのものと比べると、サウンドが会場毎にコロコロ違うことがある。
これは非常に当たり前のことなのだが、部屋での再生となると話はややこしくなる。
つまり録音毎に音響特性が変ってしまってニュートラルな状態が保てないことがままある。
逆にマルチマイクの録音に馴れて設定してしまうと安心材料としてレーベル贔屓が生じる。
レーベル毎で管理するサウンド・デザインに固執してしまうことにもなる。

モニター環境で平均点(メジャー)を出すことの有用性は
録音の特長を的確にさらけ出すことによって音楽の把握を容易にすることにある。
演奏の場合もそうだが、アーティキュレーションの中核が定まらないと表情が散漫になる。

実は巧い演奏家は会場での適切な音量の幅を把握する能力に長けている。
グリュミオーというバイオリン奏者がロンドンとドレスデンで全く違うテイストで録音してるが
会場の広さの違いを反映した演奏をマルチマイクで拾えば単なる演奏の違いで現われる
という好例にもなっている。(70年代の協奏曲録音なのでバイオリンはオンマイクである)
今風の録音方法で録っていたらどうなったか? と想像してみるのも面白い。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/01 19:36 ID:+edWDLY3
アコースティック楽器の録音でのもうひとつの伝統はジャズやブルースだが
こちらは昔からオンマイクで収録されることが多い。
ただし再生側に要求されるシチュエーションが異なることには注意を払う必要がある。
すなわち60年代まではライヴ会場でのPA装置による拡声を基本にしており
70年代以降はホーム・ステレオによる再生を意識したものに変化している。
そのためラウドネス補正やサウンド・ステージが著しく異なると考えるべきである。

60年代までの録音では楽器以上の音圧感を再現するために
ラウドネス補正として中高域のプレゼンスを立てるか、実際に大音量で聴くとバランスがとれる。
JBL D130など予めラウドネス補正の掛かったユニットが今でも人気のあるのはこの所為である。
一方でサウンド・ステージはDuoステレオまたはモノ・ステレオと呼ばれ
片chに音像の隔たったバランス・ミックスで聴いてびっくりする人も居るかもしれない。

これが70年代以降の録音では全く逆の情況になり
古いビンテージ機器で聴くと中高域が薄っぺらでうるさく感じることも多い。
また逆相成分も含みながらバランス・ミックスされるので音像は薄く感じる。
このように映画館用のPA装置で従来から楽しんできた人には嫌われる要素が多い。

拡声器の使用が既に根付いてるジャンルではサウンド・デザインの想定も複雑になる。
上記と全く逆のことがテクノ・ミュージックなどにいえる。

94 :む?:04/07/02 05:51 ID:W8jXGuRS
どうも、よく読んでます。

fostex等色々聴き比べた結果、近々、tannoyのREVEALを購入しようと思っています。
パッシヴタイプを購入したいのですが、アンプを選ぶものでしょうか?
選ぶのだとしたら、どのアンプが合うのでしょう?
また、tannoyのREVEALは他のモニターに比べて低音が出すぎてるようにも感じました。
あの低音を上手く抑える方法はあるのでしょうか?
壁からはあまり離すことは出来ません。

ここで聞くべきことではないのかもしれませんが、tannoyのREVEALのことを少し書いていてここで聞きたいと思ったので質問させていただきました。
よろしくお願いします。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/02 07:32 ID:3nNPboIO
>>94
TANNOY REVEALは価格の割にはしっかりしてて破綻のない良いスピーカーです。
能率も十分ありアンプは選びませんが
CECのAMP3300がキャラクターも乗らずにスマートに鳴らせると思います。
低音の件はスポンジを詰めて調整してみるといいと思います。
付属のマニュアルにはニアフィールドの設置の基本から描いてあり
業務用以外の多様なユーザーにアピールしていることが伺えます。


96 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/02 08:00 ID:U0uo7bZG
まじめなすれなので一言。
モニタースピーカーといっても大まかに分けていくつか種類がありますね。
映画のポストプロやサラウンドも入れると混乱するので省きますが、このスレの
情報はちょっと古いののあるので最新情報。ちなみにここにあるのは欧米の情報。
日本はいつも数年送れている。
1.レコーディング、ミキシング用
  A.クラシック用
  B .ロック、ポップス、ジャズetc
2.マスタリング用 
 A.クラシック用
  B .ロック、ポップス、ジャズetc

1Aは、昔からみなさんご存知B&Wが昔から圧倒的に強いですね。昔はM801でしたが、
NシリーズになってからはN802が一番強い。持ち運びや、アンプを選ばないからでしょう。
805もロケーションではありますね。あと忘れちゃいけないのはヘッドフォン。

1Bは、ヤマハ10Mは10年前の話でここ10年はGenelec1031の天下でした。
ただし最近は、ドイツのADAMが急に伸びてきてGenelecを圧倒。で、Genelecも
今月、10年ぶりにモデルチェンジで8000シリーズで対抗します。どっちが勝つのかは
結構業界で話題になっていますよ。このジャンルは互換性が重要なんで、誰かが勝ちだすと
いきなり世界中それだけになってしまいます。寡占化が激しい。Genelec以降パワードSPばかりになった。
利便性と互換性で。ちなみに10Mは300W以上のかなりパワーのあるアンプで鳴らさないとだめです。
昔日本のエンジニアで海外のスタジオの写真で10Mを使ってるのを見て、
真似するのはいいが、非力なアンプで変な音で鳴らしていた人が結構いました。
最終確認は昔はオーラトーン、今ラジカセを使う人が多いね。結局ラジオマーケットだから。

続く

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/02 08:22 ID:U0uo7bZG
2A&B マスタリングっていうのは素人にはなじみがないでしょうが、まあ、簡単にいえば
最終的な音色調整とでも考えてもらえれば間違いないですね。ミキシングとは
違うスタジオでやります。1人のエンジニアが、1つの部屋を持っています。
マスタリングはかなり長い間聖域で、プロがどんな機材でやってるのか秘密にされていましたが、
最近明るみに出てきた。ぜんぶの情報はこんなところで無料では出せませんが、
さわりだけいうと、スピーカーは結構みんなの知ってるハイエンド系が多いですね。
ただ、ウィルソン、B&Wは少数派。ウィルソンは内容の割に高杉るのもメジャーにならない理由。
一番メジャーなのはDanlavy(言っちゃった)。
ダイナオーディオのユニットのカスタムメーカーでしたが、なんと最近つぶれた。
ウィルソンより正確で、ぜんぜん安かったのに、もったいない。
で、ごく最近非常に話題になっているのが、同じくダイナオーディオのユニット
を使ったOOOOOO。ハイエンドだけじゃなくて、アルテックやJBLのユニットの
カスタムマルチ駆動も結構いますね。
あと、最近は小型超高性能モニターに高性能デジタルサブっていうのも
増えています。
アンプもやっぱりハイエンドですね。でもカスタムや改造はあたりまえ。
クレルをダゴスティーノ氏本人が特注改造したやつを聴いたことがありますが、
べつになんということもない音でした。謎。
電ケーも結構こってる人もいますけど、色付けのないベルデンにホスピタルあたりに
落ち着いちゃうのが、プロの世界のつまらないところ。
電源もかなり気を使っているらしいが、秘密のベールでわからない。
一説によるとシュンヤタあたりのカスタム巨大コンディショナを使っている
ところもあるらしいです。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/02 08:49 ID:U0uo7bZG
自分もマスタリングエンジニアになりたいと思う人もいるでしょうが、
超ハードルが高くて、たとえば注意深くコピーされたCDRとオリジナルのCDを
100%見分けられないとだめだそうです。ひー。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/02 09:11 ID:B1ZurQEB
>>97
ooooってヴェラティ?

でもDunlavyはScanSpeak使ってるが。
いい加減な知識の自慢君なのかな?

>>98
あたまわるそー

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/02 09:17 ID:bBetJzEe
>>96-97
楽しんでいただけて何よりです。
しかし個人の名前でマスターリングしているところは機材を秘密にしがちですが
スタジオで売りに出しているところは、むしろ機材について公開してるのが多いですね。
というのも、多様なニーズに応えようとする傾向があるので
何でモニターしてるか、どういうコダワリをもってるか。。。という興味が客層にあるようです。
それだけマスターを製作するということ自体が色物に観られやすいのでしょうが。

個人のネームバリューがあるエンジニアの場合は
客層も含めてある種のサウンド・ポリシーがハッキリしていて
普通のハイエンド・オーディオでキャラクターが乗ってても全然平気。
そういう意味では「ある種の音楽」に向いた機材設定であると思います。
個人で公開してるところも最終的にはセンスの問題に帰することを悟っているのでしょう。
最近はレーベルでもモニターSPの機種をブックレットに入れるところもあり
オーディオ・ファイルにアピールするために工夫してるようですね。

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